ジャニオタという切り口

『ジャニオタ』という切り口

平野くんと二宮くんと、ときどき宇野くん

嵐が示すジャニーズの未来~アラフェス2020 Part1ライブレポ~

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アラフェス2020@国立競技場

 

はじめに~嵐とキンプリ 2つの配信ライブ~

アラフェスの興奮冷めやらぬうちにと書き始めたけれど、結局一曲ずつ振り返って時間がかかってしまった…。
 
今回の視点としては嵐ファン・二宮担であるのは前提として、キンプリの配信ライブも視聴した者として感じたことを書いていきたい。
 
 
さらっと前提を整理すると
嵐とキンプリは同じジャニーズ事務所に所属するアイドルグループであるが、活動年数が大きく異なる。
嵐が2020年の11月3日で21歳を迎えたのに対して、キンプリは2歳と半年ほど。
キンプリにとって嵐は大先輩にあたるわけだが、サブスクやネット配信が主流になってきた音楽・エンタメ業界において変化の真っ只中にいるジャニーズが、今後どのようなポジションを目指していくのが”最善”なのかを考えてみたい。
 
嵐は2019年1月に活動休止を発表後、ジャニーズ事務所の先頭に立ってこの一年間デジタルシングルを始め、YouTubeSNS等、様々なデジタル解禁の試みを行ってきた。
King & Princeは現時点ではデジタルシングルもYouTubeSNSアカウントも持っていない。
 
そんな中で行われたそれぞれの初配信ライブ。
 
キンプリの配信ライブを全ステした感想は以前書いたが、
今回のライブは、デビューの頃から口に出してきた「世界を目指す」という目標への第一歩という位置づけで、昨年のツアー後に行ったアメリカ修行の成果が大きく反映されていたように感じる。
それはツアータイトルとなったアルバムの楽曲からはもちろん、目に見えてダンススキルや歌唱スキルが大きく向上していたところにも現れていた。
 
一方、嵐は昨年の20周年ツアーを終え、今回はファンの投票によってライブで披露される楽曲が決まるアラフェス2020が7年ぶり行われた。
大きくまとめると、国民的と呼ばれる嵐がグループとして20年を積み重ねてきた結晶と、グループを構成する「個人」の未来を含めたグループの今後の道筋が見えるような公演だったと私は感じた。
 
 
前置きが長くなったが、嵐のライブ「アラフェス2020 at国立競技場」を振り返ってみる。
まず触れなければいけないのは、今回のライブで大きな意味を持つ会場について。
過去に嵐は2008年から2013年にかけて国立競技場で6度のライブを行ってきたが、今回は改修工事後に初めてライブを行ったアーティストとして名前が刻まれることとなった。
しかし、7万人を収容する国立競技場であっても配信ライブにおいては無観客。
これまでの会場がコールアンドレスポンスで1つになって熱狂する嵐のライブを見ていた人からすると、ライブが始まって嵐が登場しても静まり返った風景はものすごくさびしい印象を抱いたと思う。
 
私自身、事前に見たキンプリの17000人規模の横浜アリーナのライブでさえ観客がいない景色にさみしさを覚えていたので、4倍以上の会場でどのように嵐がライブを作りあげるのかとてもドキドキしていた。
 
しかし、それは嵐のメンバーが見せる表情というパフォーマンス一つで解決された。
もちろん、座席を埋め尽くすペンライトやデジタルテクノロジーを用いた至上最大規模の演出が見せてくれる感動や圧倒もある。それが会場で見ることができたらなおさらだろうなという思いもあるが、ドキドキしていた気持ちを一瞬で安心感と幸せに変えてくれたのは、嵐のみんなのいつも通りの表情を見たことに限られる。
というのも、以前も書いたようにキンプリの5公演あったうちの前2公演はメンバーの緊張感が表情からビンビンに伝わってきてライブ終盤までこちらもずっとドキドキしながら見ていた。5公演を重ねるうちにだんだんと改善されていくのが面白かった部分もあるが、収録とはいえ一度限りしかできない演出もある中であの大きな無観客の会場であっても登場から安心感を与えてくれる嵐はさすがだと思った。
 
 

アラフェスPart1振り返り

ここからは一曲ずつ具体的に振り返ります。
(記録なのですっ飛ばしても大丈夫です。)
 
1.Love so sweet ☆ブルー×グレーの王子様衣装
気づいただろうか、Cメロの松潤の「♪伝えきれぬ愛しさは花になって街に降って~」で、松潤に投げキスをしたラストの相葉ちゃんを見て破顔する翔櫻井を。
そこにどれだけのファンが好きな嵐が詰まっていることか。
一発しかない場で思わずこちらも笑顔になるようないつもの安心を届けてくれる嵐、さすがや。
(「いいんだよ~キンプリちゃんはこれからだからこうやってハラハラするのも楽しいんだよ~」って甘やかすのは忘れない)
 
改めて「♪信じることがすべて~明けない夜はないよ~信じることがすべて~Love so sweet」の最後の掛け合いになる歌詞が響いて、いい曲だなと思った。
何度も何度も聴いているし自分は票を入れてなかったけど、こうやって披露されると何度も聞いているからこそ響く部分があって、嵐とファンにとって大事な一曲なんだと思う。
 
3.言葉よりも大切なもの ☆挨拶で上着を脱いでベストに
ライブで盛り上がる掛け合いの曲が続きやっぱり会いたくなる寂しさはあるけど、いつもだったらこうしてくれるなっていう嵐だった。
 
メンバーそれぞれの煽りシャッフルは最高だった。
真似する側のクオリティが高いのはもちろん、それを嬉しそうに見ている真似された本人の表情が好きすぎる。(ファンが大好きな嵐です)
 
4.ピカダブ
昔の映像で歌っているのを見て今回見たくて票を入れたやつ、
おじさんの嵐が歌うピカダブ、いいね。(ああ、嵐の21年の歴史を感じるよォー涙)
 
5.Love Situation ☆白衣装
ニノがかわいい曲だという認識だったけど、ランキングを見返したらアルバム曲1位の5×20と3位の5×10に挟まれての2位っていうところに驚いたし、今でもこれに狂わされたファンがいるのは察した…。でも私は今回のでラブシチュのファンになったから、やっぱりこの曲すごい。
あと、ここからの白い衣装がめちゃくちゃ好きだ、今回のでいちばん好きかもってくらい。
 
6.Summer Suplush(Autumn Suplush)
これがくると国立って感じだ(私は映像でしか見たことがないけど!)、絶対に盛り上がるもんね。傘潤。
 
7.ファイトソング
ハイ!ハイ!ハイハイハイ!これを国立でやってみたかったんだよな~
「♪ときには泣いていいよ~」のにのあいに泣いた。
盛り上がるし、いい歌詞だし、これを作曲したニノは最高。
 
8.Shake it!
きました、ソロ!!!アラフェスでおなじみだけど、比較ができるのも楽しいよね。表情に柔らかさのある30代のシェケもよき。
 
9.虹
ピアノがライトで照らされた瞬間、きたァああああああああ!と思いました、もうソロ曲として有名すぎる虹。だけれども、やっぱり見たかった。衣装と統一感のあるゴールドのピアノが輝く黄色感あって良かったです。
伴奏も歌い方も、節も少しずつ変わって大人になって、なんというかあの頃のあざといエモさが抑えられたかんじ。また、新たなニノ作詞作曲の歌が聴きたいです。カバーともども待ってます。
 
10.Rain
この曲の好きなところは大野くんの自由自在に動く身体のバネを感じる跳躍力。それがあの歌唱力とあいまって最高以外に形容できない。軽さにはやはり年齢を感じたけれど笑、当時の大野くんが凄まじいだけで年齢比で考えたらこんな39歳はいない。
 
11.One Love : Reborn ☆大野くんが描いた花のジャケット衣装
原曲はもう無意識に口ずさめるくらいに聞いているけど、20年の間に歌唱力も上がって落ち着いた雰囲気の今の嵐が歌う新たなOne Loveが良い。噴水アーチの技術はおおっ!て思ったし、さすがMJ演出。
 
12.Still…
カップリングNo.1!!ですよね!!!私も一位に入れました、アラフェス'13のこの曲のニノのソロで落ちた人間なので。この曲の流れる道を逆走する演出が好きなんだよな~、二重に回転する道を5人が
重なる今回もすごく良かった。
 
これもやっぱり好き、個人の歌の割り振りが好き、5人でたすきを繋いでいく感じ。
 
14.ユメニカケル
今回のアラフェスをきっかけにウラ嵐マニアとかカップリングを聞き直したりしたけど、やっぱり嵐のカップリングって良曲多いよな~、ウラ嵐マニア2求む。
 
15.T.A.B.O.O
やっぱ帝王が似合うな、ショウサクライは。声と歌とダンスとキャラクターとすべてがマッチし過ぎているんだよな~。最高のソロ曲ゆえ選ばれてしまうのもわかる。あの若さゆえのシャカリキ感好きだったけど、衣装も含めてファンが喜ぶツボを押さえてきたなあ。
 
16.Disco Star
みんな大好きディスコスター様!!!
 
17.希望の星
帰って来た大宮SK!!出ました、シュールな笑い。
(今回のキンプリライブでの宙に似たようなものを私は感じてしまったのだが、なんだかんだでどちらも強烈なインパクトを残していく点で
 
18.Count on me ☆ギラギラブルゾン衣装
ここからはダンス曲らしい。
 
めちゃくちゃに好き!!!!カップリングなのが最も信じられない。アラフェス’12の時計じかけ~One Love~truth~5×10の1パッケージはつなぎ含めてまじ神セトリ。そして、これを振り付けした大野智も神。あの衣装も最高だったんだな…
 
20.P.A.R.A.D.O.X
これはまだ嵐ファンじゃなかった頃にMステで見たのがすごく印象に残ってる。
本人たちも久しぶりのライブでスタッフが火薬量間違えたのかと思ったって言ってたけど、火が上がる特効がバアァーーーーン!!!!!!!ってはじける音がすごくてかった!!!
 
21.Lucky Man
これも会場でのコールアンドレスポンスに憧れてた曲。
今回、泣き虫コンビのいちゃいちゃがすごくて新たな衝撃を与えていた…
ステージ並び…大宮 翔 泣き虫
 
22.エナジーソング~絶好調超!!!!~
問答無用で楽しい、これも会場でやりたかったよ~泣
もちろん、テレビの前でやったけど!!!ハイ!ハイ!ハイハイハイ!!!
「♪いちばんになって必ず戻るから!ここ!国立に!!」
 
23.5×10 ☆赤衣装
Part1をこの曲で締めて、5×20で始まるPart2という構成が今回のアラフェスならではでさすがだったな~
 
 
・・・とりあえず振り返るのはPart1のみで一度締めることにします…。
 
どのように二つのパートに分けるのかと思っていたが、FC会員向けとだけあってPart1は総じて「ファンが見たい嵐」だった。
(ちなみに、以前のアラフェスの映像を見て憧れた曲視点で投票した私は、カップリングとソロ曲部門は全曲ランキング入りしましたがシングルとアルバム曲は1.2曲しか入りませんでした…!)
 
前日にYouTubeのアラフェス2012を見て復習していたこともあり、アラフェス2020も安定のランキングだなと感じていたけれど、終わってから比較してみると意外と半分くらいは入れ替わっていて、アラフェス定番曲の強さと新たにランキング入りした曲を考察するのも面白い。
 
こちらの方の比較がわかりやすかったので載せておきます。
 
こんな楽しみ方ができるのも三度目のアラフェスだからこそだし、選択肢が400曲以上あったのがすごい(Turning upで408曲目らしい…)。
ファンでカップリングもすべて把握している人は果たしてどれだけいるのだろう…。
本人たちもライブで披露するにあたって、曲数が限られるとはいえ振り付けを含めた思い出しが大変であろうことが想像できる…。
私も嵐ファンになってから必死で勉強したけれど笑、リアルタイムで追っていないと把握するのはかなり大変だ。
 
 
ちなみにキンプリは現時点で63曲…思ったよりもたくさん合った…。(最近は3形態のカップリング合わせると、一つのシングルで5曲くらい出るからだろう)
ちなみに嵐は2004年に発売された4枚目のアルバム「いざッ、NOW」に入っているThe Bubbleが63曲目にあたるらしい。
キンプリは2枚目のアルバム曲で63曲を達成してるから、楽曲が披露されるペースはやはり早いみたいだ…。
 
今回のアラフェスで果たして、何人の投票があったのかがとても気になる…。
(2013年は290,963通)
このお祭りをこの規模で開催できるのもすごいことだ。この日一日の経済効果は計り知れない。
 
表からは見えないけれど、どれだけの人が関わって作られているか…。
私は、voyageを年明けに見ようと思っているのだが、もちろん密着されているだろうアラフェスの制作風景の回が楽しみだ。
 
演出を中心になって考えた松潤が改めてすごいと感じたし、演出を考える人だからこその松潤の熱い人柄やここにかけてきた想いが痛いほど伝わってきた。
「絶対また会おうね~!絶対だよ~~!!!!!」っていう最後の松潤の言葉からは、単なる別れの言葉ではなく確実に次の何かがあることを感じとった。
 
「まだまだ伝えたいことがあるよ、次はもっとすごいからね、待っててね。際の際まで一緒だよ。」
そんな風に言っているように感じた。
 
初めてのオンラインライブ、当初の予定されていたアラフェスからはどれだけの変更があったことだろう。きっと、休止前最後の一年に嵐が準備していたものの半分も表には出せなかったんじゃないかと思う。
それでも今できる限りのことを伝えてくれているのはもう充分に伝わってきた。
けれど、きっと嵐はこれじゃ終わらない。
どれだけコロナによる制限があったとしても、その状況でそれ以上のものを伝えてくれるのが嵐だ。
 
逆境の中にいる嵐のパワーは強い。
 
 

まとめ

タイトルに「嵐が示すジャニーズの未来」と入れて書き始めたのは、嵐とキンプリという2グループの配信ライブを見たことをきっかけに、初の試みで試行錯誤であることは共通しながらも、全く立場が異なるグループことによる違いがとても面白いと感じたからだった。
 
デジタル化が進む中で、今年はコロナによってさらにその流れは加速した。
その一つの切り口として、ジャニーズの配信ライブはすごく興味深いと考えたのだ。
 
デジタル化の波の中で、それぞれが何を示すのか。
特に、年内いっぱいで活動休止が決まっている嵐が何を見せようとするのか。
 
結果的に、その嵐から「未来」を感じたことがすごく面白いと思い、まさに未来に向けて走り出したばかりのキンプリと比較してみようと考えた。
 
 
しかし、嵐から特にその「未来」を感じたのはPart2だったのですが、Part1から振り返っていたらたどり着きませんでした、、申し訳ありません、、、
 
 
簡単にPart2をかいつまむと、
Part2は当日に発売されたアルバム「This is 嵐」からのセトリが多く、2019年11月の♪Turnig upを皮切りに次々と発売されたデジタルシングル曲が多く含まれており、
私も発売の度にそれなりに追っていたけれど、やはりライブで聴くとまた違う感触があった。
 
Part1が「ファンが見たい嵐」だとすると、
Part2は「今の嵐が見せたいもの」だった。
 
あくまでも「休止」であるけれど、このタイミングでそれをしてくる嵐がとても嵐らしくて、なんだか「未来」を感じてしまった…。
 
 
 
幸運なことに、年末大晦日にはアルバム「This is 嵐」のライブが発表された。
 
ということで、今回書けなかったことはそこでまとめて書きたいと思う。
感情が残っていればの話だが…
 
 
 
 
・・・刻々とその日は近づいている。
 
冠番組を始めテレビでは連日嵐を振り返る内容でいっぱいだ。
スワロフスキーに嵐ウィジェットに、嵐からの贈り物も忙しい。
忙しすぎて来年から休止の実感が湧いておらず、果たして心の準備ができているのかが心配だ。
 
 
 
笑いながらでも泣きながらでも、
 
とにかく嵐についていく。